R.I.P. レバ刺し

2012.06.29

7月1日からレバ刺しが禁止されるワケですが、
打ち上げで、何とかギリギリでラストレバ刺しを食べることが出来ました。
一枚一枚噛み締め、頭の中でX JAPANの「Forever Love」を無限ループさせながら堪能させていただきました。

 

 

何故レバ刺しが食べられなくなるほどの屈辱を味わうことになったのか?
少し冷静に考えてみました。 

 

直接の原因は、例の焼肉店の生肉の杜撰な管理からきたユッケ死亡事故なわけですが、
根本的には、焼肉店が低価格競争に走っていることだ。
つまり、デフレなこんな世の中が、危ない橋を渡らせているのではないかと。

 

牛の生肉を食べるためには、肉の処理、肉の保管、肉の配送をしっかりとしなければならない。
質を保つためには、管理にコストをかけなければならない。
逆を言えば、低価格を実現するためには、ここのコストを下げるしかない。
たとえば流通コストを抑えたく、安い業者を探す。 業者も価格競争に走る。
価格競争に走れば、物事をはしょりたくなるし、適当になりがちになる。 
価格競争に走れば、低賃金長時間労働の社員が増え、疲れや不満で良いパフォーマンスが出せない。
いつぞやかの高速バス事故のような惨事のように。
全てがデフレのスパイラルにより経済が安全を脅かしているように思えてしまう。

 

最近は牛丼だって、洋服だって、家電だっていろいろモノやサービスが安くて驚く。
正気か?って価格のものが本当に多い。
ただレバ刺し禁止の流れも然りで、つくづく思うことは、
「安きゃいい」ってもんじゃない。むしろ危険の方へ針が向いているような気さえする。

 

それなりの価格のものはそれなりのコスト=安全が含まれている。
まともな価格設定であれば、提供する側に健全な対価が払われる。
健全な対価が回ってこなければ、
人に何かしてあげようとする気持ちが少なくなるし、モチベーションもあがらない。

 

このままだと牡蠣やフグだって価格競争に巻き込まれ、
全然大丈夫なのに、意味も無く「何か危ない」ってことだけで禁止になりかねない。
そうならない為にも、それなりのお店でお金を落とし、
それが出来るだけのお金を稼ぎ、小さくても個人レベルで経済活動を回していかないといけない。
とか、最後のレバ刺しを楽しみながら思ったものです。

 

R.I.P. レバ刺し